有縁再見!

ご縁があったらまた会いましょう! 映画、香港、原田真二が大好き♪

Entries

十年

十年 十年 Ten Years (香港)(2015)(日本公開2017)

監督:クォック・ジョン、ウォン・フェイパン、ジェヴォンズ・アウ、キウィ・チョウ、ン・ガーリョン
出演:チャン・ピーター、ウォン・チン、リョン・ギンピン、リウ・カイチー


第1話『エキストラ』 
真愛レンのラム党首と金民党のヨン党首がメーデーの集会に参加する機会に、
テロもどきの騒ぎを起こして、香港人に恐怖を与え、「国家安全条例」を成立させようと企むものがいた。

第2話『冬のセミ』
失われていくものを標本にして残す作業をしている男女がいる。日用品、壊れた家のレンガ、身の回りのものなど。
ある日、男が自分を標本にして欲しいと言い出し、女は黙々と準備する。

第3話『方言』
普通話の普及政策で、タクシー運転手に試験が課される事になった。
もし試験に落ちたら、仕事ができる場所が制限されてしまう。
普通話が苦手な運転手は普通話ができる息子との会話にも苦労することとなる。

第4話『焼身自殺者』
英国領事館の前で焼身自殺をしたものがいたが、ニュースでは身元も動機も報道されない。
民主運動をしている彼はそれはもしかしたら恋人ではないかと大学に探しに行くが、姿が見えない。
彼女は逮捕されていた。
自殺者の追悼集会が行われて、皆が参加していた。

第5話『地元産の卵』
香港で最後の養鶏場が閉鎖される事になった。
地元産の卵と表記してずっと販売してきたが、
少年団たちに「使ってはいけない言葉"地元"を使っている!違反者だ!」と糾弾される。
禁書を扱っていた書店は少年団に卵を投げつけられてしまう。

この作品は制作当時の10年後(2025年)の香港を想定して描いたオムニバス映画。
低予算でインディペンデンス映画にも関わらず、香港アカデミー賞(香港金像奨)の作品賞を受賞。
問題作が受賞したという事で、日本でも新聞の社会面にニュースが出ていた。
いつもなら中国でも授賞式がテレビ放映されているのに、この年は放映中止。
作品賞がどの作品だったかも報道しなかったらしい。

ずっと見たいと思っていた。
日本で正式に公開されるなんて。
『方言』と『地元産の卵』が面白かった。
香港では基本的に広東語を使ってるけど、以前は外国人とわかると英語に切り替え。
でも今は普通話に切り替えられてしまう。
仕事でも英語より普通話が重要になってきたし、『方言』が一番現実に起こりそうな感じ。
実際中国ではタクシー運転手に普通話の試験があるらしい。

『地元産の卵』は唯一、名の知れた俳優リウ・カイチーが出演してて、やっぱりいい味出してたわ。
少年団がかつての紅衛兵みたいで怖かったな。

『焼身自殺者』はドキュメンタリー風になっていた。
自殺者は民主運動に参加していたおばあさんだった。
それを知った時、なぜか涙が出てきた。切なかったのかな。
ふと気づくと隣の人も泣いていた。

公開初日にン監督とプロデューサーが来日して、Q&Aが行われた。
私も朝から行って、なんとか整理券をゲット。
満席の観客だけでなく、次の回の観客もQ&Aだけ立ち見で参加していたから、
監督たちは立ち見の大入り満員だと喜んでた。

監督5人はあれ以来、中国には入国していないそう。
それは入国拒否されたわけでもないし、入国禁止になっているわけでもないけど、
気をつけているとのこと。
書店の店主が行方不明になった事件もあったからね。

製作中に雨傘運動が起きて、多少脚本も変えたそうだし、
撮影も変更したり、香港アカデミー賞受賞後、8週間大ヒット。
ところが突然打ち切りに。
何かの力があったのかもしれない。
連日満員でなかなかチケットが買えなかったぐらいヒットしていたのにね。

今年は返還からちょうど20年。
今後の香港はどうなって行くのだろう。
私の大好きな香港でいて欲しいなあ。


コメント

コメントの投稿

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

Michiyo

Author:Michiyo
映画と香港が大好き!
ということでメインは映画の感想や香港話になると思いますがよろしく♪
そして原田真二もね。
写真は20数年前、母が作ってくれた「シンジ君人形」(笑)

最近の記事

最近のトラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター

右サイドメニュー